剣道の起源について
2014/03/10
剣道の歴史について調べていたら、とても奥が深く一度には書けないことに気付きました。
そこで回数を分けてご紹介します。
まずは、剣道の起源についてです。
諸説ある剣道の起源
剣道の起源は大きく江戸時代、平安時代、奈良時代と大きく3つに分かれているようです。
ウィキペディアには、「江戸時代後期に発達した防具着用の竹刀稽古を直接の起源とする」とありますが、全日本剣道連盟によると日本刀が出現した平安時代(794~1185年)の中頃だと記されています。
また、古事記や日本書紀に記録があるので奈良時代だというサイトもあります。そちらのサイトを引用したいと思います。
おそらく一番古いであろう奈良時代起源説
我が国において、古くから刀剣が非常に尊重されたことは、古事記や日本書紀などの古い書物によって知られています。
これによると、日本の剣道の発祥は、神代の時代に、健御雷命(たけみかずちのみこと/鹿島神宮)と経津主命(ふつぬしのかみ/香取神宮)が、十握の剣(とつかのつるぎ)を抜いて地に立て、その鉾先に踞した「神術」より始まったとされています。
また、日本武尊(やまとたけるのみこと)は、神代からの剣道の奥義を「竜の巻」「虎の巻」の二巻に編述し、これを鹿島神宮に奉納せられたことから、以来我が国の剣道の全ての流派は、この竜虎二巻に由来するとも伝えられています。
この「神術」がどのようなものなのかは不明ですが、高野佐三郎先生は、その著書「剣道」において、「十握剣」は、柄は、概ね20センチ(二握)位にして柄頭に大きな輪がついており、その形状から見て切先では切れにくく、神代における剣道は片手での元切り、または突きが主な技であったろうと述べています。
もっとも、剣道の発祥を、単に剣を操作する技術の発祥とみるならば、その歴史はもっと古く原始時代まで遡らなければならないでしょう。
もちろんこの時代に金属製の剣は無く、おそらく石や木の棒で作った武器を持って、それらの操作法が研究されていたものと思われます。
なるほど、剣の素材を問わなければ、原始時代まで遡ってしまうわけですね。それにしても難しい(汗)
剣道というと近世のものというイメージがありましたが、こうしてみると起源はもっと古い可能性もあるようですね。
今回は、こちらのサイトを参考させて頂きました。→剣道研究サイト「はくどー庵」